子ども虐待は１９９０年に統計を取り始めてから増加の一途をたどっています。
特に、昨年の目黒区と千葉県野田市の子ども虐待死亡事案は、
背景にDV （ドメスティック・バイオレンス）があり、母親が子どもを守れなかったことから、
大きな社会問題となり、児童福祉法や児童虐待防止法が改正され、今年２０２０年４月１日より
「しつけとしての体罰禁止」が施行され ました 。
今回の講演では、人権侵害としての子ども虐待について、子どもに与える影響、
子ども虐待と DV との関係、子どもの話の聴き方、子ども虐待を防ぐためにまわりの大人は
何ができるかを一緒に考えたいと思います。

講師
西野緑氏
（大阪府教育委員会 SSW スーパーバイザー／関西学院大学・関西国際大学非常勤講師）
２５年前から、子どもの人権や子ども虐待に取り組み、
全国各地で講演や研修を実施している。
現在、スクールソーシャルワーカー・スーパーヴァイザーとして、
いじめ・不登校・虐待等に対する緊急支援や研修などを行なっている。
また、大学でスクールソーシャルワークについて講義し、
同時に「子ども虐待を防ぐ学校のチーム・アプローチ」について研究している。
著書や論文に『子ども虐待とスクールソーシャルワーク～チーム学校を基盤とする
「育む環境」の創造～』（明石書店）等がある。